inversionista

プロ投資家と個人投資家のあいだにある壁を知識でぶち壊したい

日産自動車の配当利回りがわかれば、下値がわかる

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ぱくたそ



 気になる株があれば、購入はしないまでも、チャートなり、ニュースをそれとなくチェックしている。

 いくつかチェックしている企業の中に日産自動車がある。そもそもなぜ株価を追っているかというと、高配当利回りなので、機会があれば購入しようかなと考えていた。その矢先に、ゴーンさんが逮捕されてしまった。トップが逮捕された企業がどのような道筋を辿っていくのか興味があったので、今日に至るまで、日産の株価の推移を追っている。

 

 ゴーンさんが辞めて、減配(配当を減額すること)されるだろうなと思っていたら、配当金が57円から40円に引き下げるとの発表があった。

 

『配当のところは申し訳ない。40円から段々と上げていくことを検討したい。』

西川社長が20196月の株主総会で株主から配当に関しての質問に対する返答の一部から抜粋

日産の株主総会、3議案すべて可決(日経新聞)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46498300U9A620C1000000/

  

 以前の決算での配当40円以上発言の西川社長が辞めたので、配当金の件は今回の決算でどうなるかと思ったら、上期の配当が10円との発表があった。

 

中間配当に関しては、上期の進捗が当初想定していたレベルに届いていないこと、また年間の収益見通しも引き下げざるを得なかったこと等を勘案し、10円とすることを本日の取締役会で決議しました。
なお、年間配当の見通しは40円としていましたが、中期計画と合わせて再度議論を行い、改めて提案させていただく予定です。

日産自動車、2019年度上期決算を発表(日産自動車ニュースルーム)

https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/191112-01-j

 営業益が下がっているので、減配は仕方ない面もあるが、前社長の配当に関する発言をないものにするのは、株主を軽視してる。高配当だから、日産の株を買ったという人が多くいるのだから。

 

「配当金には下支え効果がある」らしいので、日産の株価でどんなもんだったか見ていく。

 

「配当利回り=配当金(予想)÷株価」で出すことができる。配当利回りが上がるには、配当金(予想)が上がるか、株価が下がるかのいずれかが生じる必要がある。

 

 日産が最安値をつけた際の配当利回りを計算する。この計算で、市場が日産に期待する配当利回りが分かるはず。今年、日産が最安値をつけたのが、8月の635円(2019/8/29)だ。その最安値を基に、配当利回りを計算すると、日産の当時の年間配当が40円だったので、配当利回りは6.30% 40÷635×100)だこの数字がどのくらいのものかというと、およそ3000社ある上場企業の中で、Yahoo!ファイナンスの配当利回りランキング(2019/11/18)でベスト3に入る数字だ。

 

 株価が下がり配当利回りが上がると、配当金目当ての買いが増える。それが株価を下支えすることになる。日産の場合、配当利回りが6%~6.3%のあいだに市場が判断する配当利回りの上限があるという予測がたつ。言い換えると市場は株価の下値を635円~666円だと判断しているんだろうということが分かる。ここでは6%という数字を出したが、ただ単に私はキリがいいので6%に設定しただけで根拠がある数字ではない。

 

 減配が発表された今、配当利回りで日産の下値を計算してみる。もちろん配当利回りのみで、株価が決まるわけではないので、参考程度に読んでもらいたい。

 まず、日産の下値を配当利回りの6%だと仮定する。

 201911月の決算で、上期の配当が10円と発表されたので、

下期の配当も10円の場合、年間配当額が20円なので下値の目処は、333円となる。

下期の配当が20円の場合は、年間配当額が30円なので下値の目処は、500円となる。

下期の配当が30円の場合、年間配当額が40円なので下値の目処は、、666円となる。

 実際の株価は、このように単純な話ではないので、あくまで参考数値程度にと考えてもらいたい。