inversionista

個人投資家にジャイアントキリングを

積み立て投資の本質を読む『投資の大原則』

投資の大原則[第2版] 人生を豊かにするためのヒント (日本経済新聞出版) Kindle版

 個人投資家に読んでもらいたい本を紹介していきます。

本の概要

 投資本の古典的名著『ウォール街のランダム・ウォーカー』と『敗者のゲーム』の著者2人が個人投資家に向けて書いた投資本です。

投資手法

 指数に連動するインデックスファンドに長期積み立て投資です。手数料の安いインデックスファンド、分散投資、長期投資を本書ではオススメしています。一方で短期投資、個別株、アクティブファンドへの投資は、オススメしていません。

こんな人に読んでもらいたい

 『ウォール街のランダム・ウォーカー』と『敗者のゲーム』と投資の名著を読んでみたいけれど、分厚いので、無理という方にオススメです。なぜなら、2冊の本の著者が今回紹介する本を書いているからです。また、インデックスファンドによる長期積み立て投資について、投資をする根拠について学びたい方にもオススメです。

 裏を返せば、すでにインデックスファンドによる積み立て投資のメリットについて知っている方には、あまりオススメではありません。

注意点

 アメリカ人投資家が読むことを前提に書かれている為、日本人投資家には参考にならない点があります。それは、例えば家を持つことに対する記述です。アメリカでは中古でも住宅が売れるので、家を買うことが投資になります。一方で、日本では、中古の住宅はあまり売れないので、投資にはなりにくいです。もちろん税制等もアメリカを前提に書かれていますので、日本では当てはまらない話がいくつか載っているます。

アマゾン商品紹介

つみたてNISA、iDeCoにも最適。
100年人生時代、一生お金で困らないためのノウハウを満載!

『ウォール街のランダム・ウォーカー』のバートン・マルキールと
『敗者のゲーム』のチャールズ・エリス、
2人のカリスマによる「長期投資のバイブル」を全面改訂。

本書では「Keep it Simple」を合言葉に、その投資手法をKISS Investingと名づけ、
5つのルールをあげている。

-できるだけ若い時から計画的に貯蓄に励む
-政府や企業の貯蓄優遇や課税軽減制度を最大限に活用する
-インデックスファンドで広範な分散投資を図る
-リバランスを通じて資産配分を守り続ける
-市場価格の変動に惑わされない

このシンプルな投資を実践するための手順を様々な事例やエピソード、
最新のデータを駆使して解説する。

第2版では、データを最新のものにアップデート。
さらに、この投資手法がリーマン・ショックなどの異常事態でも
有効に機能することを検証した。

 

ポイント

1:節約のススメ

金持ちになる早道は簡単だ。支出を収入より少なくすること。  

 

 2:アクティブファンドが勝てない理由

プロのマネージャーは、全体として、自分の運用手数料と売買コストの分だけ市場には勝てない。

3:時間分散投資 

とくに、大切な分散投資の原則を伝えたい。それは時間差による分散投資だ。すべての投資を1つの時期に集中してはならない。

4:リバランスはリスクを減らす

リバランスをすれば、必ずリターンが増えるというものではない。
しかし、資産配分のリバランスをすることによって、必ずリスクを減らすことができ、自分のニーズと性格に合った資産配分比率をキープできる。

5:最悪を避ける

最悪の事態を避けること。必要もないリスクをとることで発生するトラブルを避けることは、投資での成功の秘訣だ。多くの投資家は自分で引き起こした、しかも全く必要のない重大なミスによって大損害をこうむる。 

6:運を実力だと勘違いしてはダメ

投資がうまくいくと。単に運が良かっただけなのに、自分の投資技術が優れていたのだと思ってしまう。

7:自信過剰は失敗の原因

自信過剰による大失敗を避ける第一歩は、自分の能力を過信していることを自覚すること。 

8:最強の投資法

低コストのインデックス・ファンドで分散投資した資産を、良いときも悪いときも長期保有する投資家が、長期的な目標を達成できる。

 9:きちんと対処できない

心理学者によれば、人は何かが起こったときに、自分できちんと対処できると思いこむ傾向があるという。実際には何もできなないにも関わらず。

 10:チャート分析は意味がない

チャートを見て将来の株価を予想するのは、星占いのようなもの。株価の動きは、いわゆるランダム・ウォークと言われ、まったく法則性がない。これまでの動きから今後の株価を予想するのは危険極まりない。

 11:人は損を嫌う

心理学者によると、投資家は儲かって喜ぶよりも、損をして落ち込むほうを嫌うらしい。同じ金額なら、喜びよりも落胆の度合いのほうがはるかに深刻ということだ。

12:コストを最小に 

投資リターンを確実に増やす1つの原則がある、それは、いうまでもなく投資コストを最小限に抑えること。  

13:9つの基本ルール

❶ お金は若いうちから定期的に貯めよう
❷ 会社と国に資産形成を手伝ってもらおう
➌ 不時の出費に備えて、現金は用意しておこう
❹ 保険をかけているか確認する
❺ 分散投資をすれば心配の種が減る
❻ クレジットカードのローンは使わないーこれに尽きる
❼ 短期運用への衝動を無視しよう
❽ 低コストのインデックス・ファンドを使う
❾ オーソドックスな分野に注目。ベンチャー・キャピタルやプライベート・エクイティ、ヘッジファンドのような「目新しい」商品は避けた方がよい

14:長期投資で成功するには4つを守る 

分散投資
リバランス(定期的にチェックし、一度決めた分散比率へ戻すこと)
ドル・コスト平均法(定期定額長期積み立て投資)
インデックス・ファンド

15:5つのポイント

1 若いうちから貯蓄を初めて、定期的に続けること。
2 会社の福利厚生制度や国の退職に向けての制度を活用すること。あなたの蓄えを増やし、税制上の優遇措置もある。
3 市場全体に投資するコストの低い「インデックス・ファンド」を資産タイプごとに選ぶことで分散を図る
4 自分に合った資産配分を維持するために年
1回見直す。
5 自分の決めた投資方法を守り、市場の値上がりや値下がりは気にかけない。一喜一憂して、売ったり買ったりすると経費もかかり、投資は失敗するだけだ。長期投資を心がけよう。

 

 

感想

 老後の資金を積み立てるのには、本書で触れられているような、インデックスファンドに長期積み立て投資が最適解ですね。ただ、個別株にある株価が10倍に化けるかもしれないと言ったロマンを味わえないつまらない投資になってしまいますね。それの解決策は、資産の8割以上は、上記の方法で投資して、残りでロマンを求める投資ですね。

 本書ではアメリカで買える投資信託をオススメしています。日本で買えるS&P500インデックスファンドの手数料最安値は「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」です。そちらを買うか「eMAXISSlim」シリーズも手数料が安いので、検討してみるのがいいかもしれません。

 投資信託のリンク

投信・外貨建MMF|SBI証券

とことんコストを追求する投資信託、eMAXISSlim(イーマクシス・スリム)