アノマリーとは
アノマリーとは、理論的に説明することができない現象のこと。相場で見られる経験則のことを指します。
投資で有名なアノマリーが「1月効果」です。これは、他の月より1月に株価が上昇しやすいことを言います。12月に節税対策による損失確定で一旦手放した株を、新年になった際に、買い戻しが発生するので1月に株価が上昇しやすいのではと考えられています。
日本固有のアノマリーとして知られるのは「優待株効果」です。優待株が、権利付き最終売買日に向け株価が市場を上回るというものです。権利付き日の数週間前あるいは数ヶ月前に株を購入して、権利付き日間近で売るという投資手法も存在します。詳しくは、『会社員をしつつ、株で元手40万から月250万ちょい稼いでいる件』
タピオカのアノマリーとは
「タピオカが流行ると、後に株価が暴落する」らしいです。
日本では、タピオカブームが3回ありました。
ブームの開始年は、1992年、2008年、2018年です。
流行った年の日経平均株価を見ていきます。
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前年末の終値 |
年末の終値 |
前年末比 |
1992 |
22,983.77 |
16,924.95 |
-26.4% |
2008 |
15,307.78 |
8,859.56 |
-42.1% |
2018 |
22,764.94 |
20,014.77 |
-12.1% |
(出所:日経新聞社「日経平均株価指数」を基に作成)
タピオカブームが、開始した年の年末の日経平均株価と、前年末とを見てみると、確かに下がっているのが分かります。
1992年は、バブル崩壊の煽りを受け、日経平均が下落しました。この年に不良債権額が初めて公表され金融問題が注目された年でもあります。
2008年は、リーマンショックによる暴落が起こった為、日経平均が過去30年間で、一番下落した年になりました。
2018年は、日経平均が10月2日に27年ぶり高値2万4270円をつけました。ところがアメリカ長期金利の高まりによりアメリカ株が急落したのを受け、日経平均は、急落しました。10月の下落幅は2199円(9%)とリーマンショック以来の大きさでした。アベノミクスが始まって以来はじめて日経平均が下落した年です。
最後に
タピオカブームの開始年は、株価が下がりそうです。たまたまブームと株価が一致しているだけかもしれないので、投資する際は、注意してください。次にタピオカが流行りはじめたら、「株価が下落する前兆かもしれない」と頭の片隅には入れておきたいですね。
ただし、アノマリーは広く知れ渡ると、なくなるということも同時に覚えておきたいです。