「株を買ったはいいけれどいつ売ればいいの」という方に向けて記事を書きました。
勘で売るよりはテクニカルを使おう
まず、株の売り方に正解はないです。後から、チャートを眺めてみると、「あそこで利確をしておけば、儲けられたのに」と後悔することがあります。ただ、これは完全に後知恵バイアスで、後悔するだけ時間の無駄です。とはいえ、売った後に、できるだけ後悔のないように株を売りたいと考えるのは自然です。
そこで、主にテクニカル指標に基づいた利確の仕方を紹介していきます。もちろん「テクニカルは当てにならない」という意見もあります。しかし、自身の勘に基いた「なんとなく」で売るよりは、おそらくマシな判断基準だと思って読み進めてください。
利確に用いるのは「移動平均線乖離率」
移動平均乖離率とは、
”株式相場や外国為替相場で、現在値が移動平均線とどれくらい離れているかを見る指標。
一般的には、5日移動平均線で10%、25日移動平均線で15~20%以上離れると、移動平均線に近づこうとするといわれています。”
出所:金融・証券用語解説 [移動平均乖離率]_大和証券
移動平均線の中でも25日移動平均線を用います。引用部分には、「乖離率15〜20%」と記載があります。私は、そこに短期的な天井があると考えています。つまり「乖離率20%」で利確できることが、一番の目標となります。
もちろん、「乖離率15%」を達する前に、天井をつけ下落することもあります。また、強い銘柄は「乖離率20%」を超えても上昇し続ける銘柄があります。銘柄や相場によって「乖離率15〜20%」が利確のポイントとして相応しくないこともあります。
そういった事象に対処する為に、その銘柄の「直近高値」をつけた際の「乖離率」を参考にすることがあります。例えば、直近で「乖離率10%」で下落に転じた銘柄は、今の上昇局面でも「乖離率10%」で下落することを見越して利確します。もちろん、必ずしも過去の値動き通りに、株価が動くわけではないということを肝に銘じておきましょう。あくまでも、参考程度に用います。
利確の仕方まとめ
利確には「25日移動平均線」と株価との「乖離率」を使います。
「乖離率15%~20%」に一旦の天井があると考え「乖離率20%」を利確一つの目標とします。
直近の「乖離率」を参考に活用することも考えましょう。
*投資の際は、ご自身の判断で行いますようお願いします。