inversionista

スペイン語で投資家を意味するinversionista(インベルシオニスタ)がブログタイトルの由来です。投資家の成長を加速させるような記事を書いていきます。

【出前館】大赤字なのに、株価が上がる理由

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画像:ぱくたそ

 

目次

 

出前館とは

フードデリバリーをする会社です。

アプリやHPから出前館に出店しているお店に注文ができます。

注文の際に注文者には手数料、出前館に出店するお店にはシステム利用料がかかります。

 

直近1年間に1回以上にオーダーしたユーザー数は、392万人と前年同期比131%、加盟店舗数が3.3万人と前年同期比165%と成長している企業です。

(どちらも2020年8月末時点の数字です)

*データ出所:出前館「2020年8月期第通期決算説明会資料」

 

似たようなサービスに「ウーバーイーツ」があります。

ウーバーイーツでは配達パートナーは、みな業務委託です。一方、出前館は、配達員をアルバイトとして直接雇用しています(業務委託も行っています)。

 

直近1年の株価チャート(出所:TradingView)

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  2020年3月のコロナショックで、株価が500円台になった以降は、ほぼ一本調子で上昇しています。株価チャートからは、コロナによるフードデリバリー需要の増加の恩恵を受けていることが読み取れます。

 

業績はいいのか?

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売上高と営業利益の推移をグラフで見ていきます。2019年から2020年に売上高が54.6%増加しました。

 

一方で、営業利益の赤字も大きく拡大しました。

決算説明資料によると、販管費が前年の約4億2千万円から約9億9千万円と倍以上に膨らんだことが要因とされています。具体的には、直営拠点費用の増加と広告宣伝費(CM等)の増加によるものです。

事業を拡大するための積極投資による赤字ですので、悪い赤字ではないです。

 

決算資料等を見渡すかぎり、黒字化するのは2023年になりそうです。今後の成長期待で株が買われているようです。

とはいえ、2019年から2022年まで赤字の見込みですので、成長期待だけが、株価が上昇の要因ではなさそうです。

 

需給面「信用倍率」に注目する

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上記のグラフは、「信用売り残高」と「信用倍率」の2020年3月から12月までの推移を表したものです。

 

「信用売り残高」は、信用売りがされたまま、決済がされていない残高数を表しています。つまり、空売りをしたけど買戻しがまだなものの残高数です。

「信用倍率」は、信用買い残高を信用売り残高で割った数値です。これが、1倍より大きいと信用売り残より信用買い残高が多いことを示します。

反対に、信用倍率が1倍より小さいと、信用買い残高より信用売り残高が多いことを示します。

 

グラフを見ると、6月の途中から「信用倍率」が 1倍を下回っています。これは、出前館は赤字が続くので、株価が下がることを見越して、あるいは割高が調整されると考え投資家が信用売り(空売り)をしたと推察されます。

その後も信用倍率は低下していき(空売りが増加)、10月末には0.17倍になります。

 

このように、信用売りが増えると、将来の買い需要が増えるので、株価が上昇しやすくなります。

なぜなら、信用売りをしている投資家は、意図に反して株価が上昇した場合でも株を買い戻す必要があるからです。これを、踏み上げといいます。

 

株価チャートと信用倍率から、出前館は、踏み上げが起きたから株価が上昇したと言えそうです。

 

そもそも踏み上げが起こるのはなぜか?

まず、『業績が悪いのに株価が上昇するわけない』と個人投資家が空売りを仕掛けます。

 

次に、空売り残高が積み上がっているのを見て、大きな資金を動かせるファンドが、大量に株を買うことで株価を吊り上げます。

 

最後に、株価が上昇したので、個人投資家は損失覚悟で株を買い戻します。その買い戻しによって株価が上昇します。

 

つまり、業績が悪くても、株価が上がることがあります。「業績が悪いから」や「割高だから」と言って、安易に空売りを仕掛けてるのは危険です。

ファンダメンタル分析も重要です。

 

しかし、株価は需給で決まります。業績と株価が連動しない場合は、信用倍率など需給の指標を確認するクセをつけましょう。

 

 

↓の記事は、今回の記事とは反対に「業績がよくても株価が上がらない理由」について解説しています。合わせて読んでいただければ幸いです。

www.inversionista.tokyo

 

それでは、良い投資を。