inversionista

スペイン語で投資家を意味するinversionista(インベルシオニスタ)がブログタイトルの由来です。投資家の成長を加速させるような記事を書いていきます。

知らないと困る、日銀ETFから最近の変更点まで

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出所:ぱくたそ

もくじ

ざっくり日銀ETFとは

日本銀行は、金融緩和策の一環としてとして、2010年から、ETFを購入し始めました。

2020年12月時点で、国内最大の株保有者になりました。野村証券の試算では、日銀はETFを時価で約46兆5600億円を保有しているそうです。

東証一部の時価総額の合計が約700兆円ですので、そのうちの約6.6%を保有していることになります。

 

国内最大の株保有者である日銀の動向は、投資家としてチェックしていく必要があります。なぜなら、日銀がETFを売りに転じる等のニュースが株価に影響を与える可能性があるからです。

 

*「設備投資および人材投資に積極的に取り組んでいる企業を支援するためのETF」を毎日(平日)12億円買っています。これ以外のETFの購入のことを日銀ETFと言います。

 

日銀ETFの最近の変更点

1つ目は、今年に入り一回あたりの買いが約700億円から500億円にへ減額されたことです。

株価水準(日経平均)により一回あたりのETFの購入額を決定するようになったのでは、と僕は推測しています。

例えば、日経平均が2万円を切ったら1000億円の買い、2万8千円台なら700億円の買いのように柔軟な買いに変更したのかもしれません。

 

2つ目は、株価が前場(午前中の取引)で下落してもETFの買いが見送られたことです。前場でTOPIXが0.5%と下がると、今までは日銀のETF買いが入っていました。ところが今月18日、19日とTOPIXが0.5%と下がっても日銀のETF買いが入りませんでした。

今までは株価水準は考慮されずにETFを買っていました。高値圏での購入は見送るように変更したと考えられます。

 

以上の2つの変更点は、どちらも日銀がETF購入の際に株価水準を意識していることが読み取れます。この変更が株価にどのような影響を与えるのか、市場がどのように判断のか正直、読めないです。

 

日銀ETFの出口戦略はあるのか?

ETFはもちろん株の出口戦略は、市場で売る以外はないです。

それ以外の可能性を模索している時点で、買ったことが失敗と言っているようなものです。市場で売るのも、個人に譲渡するのも難しいと思います。一応、単純計算で考えてみます。

市場で売る場合

日銀はETFを約45兆円分保有しています。

 1日1000億円ずつ売ると450日かかります。1年の営業日がだいたい240日とすると、1000億円ずつ売ると、全部売るのに1年10ヶ月かかります。

日銀ETFは、毎日売るのも、1日あたり1000億円売るのも、市場への悪影響が大きいので、これよりもっと緩やかに売るしかないです。そうなると、市場で全て売るのに、年4兆円ペースで売って10年以上かかります。下手したら20年くらいかかりそうです。

 

日銀ETFを個人に譲渡(売る)する場合

個人にディスカウントして譲渡する案が、記事等で言及されています。個人に譲渡する場合、手続きにかかる費用や、コールセンターを設置する費用があるので、コストがかさみそうです。

 

定額給付金10万円を配るのに、一人当たり1000円が予算として割り当てられたそうです(実際はもう少しかかったようですが)。つまり10万円配るのに手数料1%がかかりました。

 

仮に手数料1%かかるとすると、約45兆円分のETFを配るのに、4500億円かかります。手数料(かかる税金)だけでも大きな金額になります。更に、時価からディスカウントして譲渡するという案があります。含み益は、すぐに無くなりそうです。

 

最後に

日銀ETFの購入は、市場で売れないのでするべきではありませんでした。

僕は、日銀が株を買い支えている間は、日本株を買い続けて、「日銀がETFを売る」というニュースが流れたら、日本株はすべて売って、米国株を始めようかと考えています。

 

3月の「金融政策決定会合」で日銀ETFについての言及があるはずなので、投資家の方は、チェックしましょう。

 

日銀ETFについてもっと勉強したい方は

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資産運用大全というタイトルですが、日銀の政策についての解説が分かりやすいです。

 

指数連動型上場投資信託受益権(ETF)および不動産投資法人投資口(J-REIT)の買入結果

日銀ETFの購入状況が毎営業日更新されています。今月は日銀ETFを購入していないので、「1月」分から見ることをおすすめします。毎日見るようなものではないです。「日銀 ETF」とニュース検索するとロイター社が「日銀ETF購入なし」などと記事を出しています。

 

「日銀 ETF」とニュース記事を検索すると、解説記事が出てくるので、そちらも時々チェックしておきましょう。

日銀、初めて最大の国内株保有者に ETF買い入れ拡大: 日本経済新聞

「日銀ETF」個人へ譲渡案 導入関与のOBが出口策: 日本経済新聞

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