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【セブン銀行】増収も大幅減益のワケ【2022年3月期第1四半期決算】

8月6日に、発表されたセブン銀行の第1四半期決算を見ていきます。

 

目次

増収も大幅減益のワケ

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経常収益:334億3700万円(+1.1%)

経常利益:76億2600万円(-9.1%)

純利益:544800万円(-19.5%

 

経常収益(売上高)は、増加した一方で、第4世代ATM導入など将来への成長投資の費用増加により減益となりました。

ATM利用件数増加により増収も、新たなATM受入手数料体系の導入及び成長投資等に関連する 費用増を主因に経常利益は7億円

(出所:セブン銀行「2022年3月期第1四半期決算説明資料」) 

 

引用の通り資料には「新たなATM受入手数料体系」と記載があります。

新たな手数料体系が、セブン銀行にとって1取引あたりの利益率が低いものに変更された可能性があります。

端的に言うと、セブン銀行が、新手数料体系により儲けにくくなった可能性があります(少なくとも筆者はそのように解釈しました)。

 

ATM総利用件数が増えても経常収益は微増か

2021年6月末現在のATM設置台数は25,785台(2020年6月末比2.0%増)、当第1四半期連結累計期間のATM 1日1台当たり平均利用件数は95.7件(前年同期間比12.0%増)、ATM総利用件数は223百万件(同14.4%増)と なりました。

出所:セブン銀行「2022年3月期第1四半期決算短信」

 ATM設置台数、平均利用件数も前年同期比で上昇しました。

これにより「ATM総利用件数は223百万件(同14.4%増)」でした。

また、決算短信によると、セブン銀行(単体)のATM受け入れ手数料は、前年同期比の1.5%でした。

総利用件数が、前年同期比で、14.4%増加したのにも関わらず、ATM受け入れ手数料は、1.5%増に留まりました。

これは、1回当たり手数料単価が昨年より低下したことを示唆しています。

事実として、セブン銀行のATMの手数料単価は、年々減少傾向にあります。

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出所:セブン銀行「FACT BOOK 2021」

直近(FY2019からFY2020)でも130.9円から121.4円と、手数料単価が9.5円下落しています。

ところが、資料を見渡しても、単価減少傾向要因についての記載はありません。

 

単価の減少傾向だけ見ると、セブン銀行は価格決定権が弱いと言えそうです。

一般的には、価格決定権を持つ会社の方が利益率が高くなります。

 

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出所:セブン銀行「2022年3月期第1四半期決算短信」

今期もATM設置台数、総利用件数、平均利用件数、それぞれ増加を見込んでいます。一方で、手数料単価の低下が経常収益(売上高)増加の重しになりそうです。

 

まとめ

セブン銀行は、手数料単価の低下を、ATM設置台数の増加などで、カバーしているのが見て取れます。

これにより、年々利益率が低下しています。過去には、経常利益率は、30%を越えていました。今期の予想で計算すると、経常利益率が、20.6%です。

手数料単価の減少が続くと、今後も利益率は低下することが考えられます。

 

以前に、セブン銀行の株価が上がらないのは、経常収益(売上高)の成長が止まったからだという記事を書きました。

www.inversionista.tokyo

それに加えて、利益率が低下傾向にあることも、株価が上がりにくくなっている要因だと言えそうです。

セブン銀行に投資する場合は、利益率にも注目したいです。

 

それでは、良い投資を。