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スペイン語で投資家を意味するinversionista(インベルシオニスタ)がブログタイトルの由来です。投資家の成長を加速させるような記事を書いていきます。

【セブン銀行】ATMで儲けるのは辛いよ【2022年3月期第2四半期決算】

11月5日に、発表されたセブン銀行の第2四半期決算を見ていきます。

今回の決算を一言でいうと、「ATMでは儲け辛くなってきた」です。

前回の決算については↓からです。

www.inversionista.tokyo

 

目次

セブン銀行が大幅減益のワケ

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経常収益:674億2500万円(-1.2%)

経常利益:150億7900万円(-19.7%)

純利益:108億9700万円(-23.4%

*括弧内は前年比

 

セブン銀行の半期の経常収益(売上高)は、微減した一方で、第4世代ATM導入など将来への成長投資の費用増加により前年比で大幅減益となりました。

ATM総 利用件数は増加したものの、銀行向けの新たなATM受入手数料体系の導入、第4世代ATMを含む将来へ向けた 成長投資・費用増加を主因に、当中間期の当社連結業績は、経常収益67,425百万円、経常利益15,079百万円、親会 社株主に帰属する中間純利益10,897百万円となりました。

(出所:セブン銀行「2022年3月期第2四半期決算短信」) 

 

セブン銀行の経常収益が、伸び悩むのは手数料単価が下がっているから

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出所:セブン銀行「2022年3月期第2四半期決算説明資料」

「ATM受け入れ手数料」が482億円と前年の490億円と比べ減少しているのが分かります。

これは「ATM受け入れ手数料単価」が109.8円と、前年124.4円から14%下がったことが影響しています。手数料単価の下落分をATM設置台数の増加でカバーしているのが見て取れます。

セブン銀行ATMの新機種の入れ替え費用がかさむ

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出所:セブン銀行「2022年3月期第2四半期決算説明資料」

セブン銀行は、第4世代ATMの設置により費用負担が増加しているようです。

第4世代ATMは、オンライン本人認証サービスを搭載しています。

これは、ATMで本人認証をすることができ、銀行口座開設、サービス会員登録、ホテルの事前チェックインなど様々なサービスに利用することが予定されています。

ATM全体のおよそ3割にあたる8232台が既に設置を終えています。

 

残りのATMを入れ替えるまでは、費用負担によりこれからも利益を圧迫することが考えられます。

本人認証はスマホで良くて、わざわざATMに行く意味

セブン銀行の決算資料を見ていると「本人認証サービス」を推していると感じました。

以前、セブン銀行社長が、本人認証サービスについて記事を見ました。それを見て感じたのは、「本人認証はスマホで良い」です。

以下、該当記事を見てみましょう。

実験段階ではありますが、本人確認機能をさまざまな新ビジネスに繋げていけるのではないかと思います。

 たとえばオンラインでの物の売買やお金のやりとりが増えれば、これまで以上に本人確認が重要になってくると思います。そこに、身近なATMを使った顔認証サービスが広がっていく余地があるのではないかと考えています。

 当社ATMではすでにマイナンバーカードの対応を開始しており、マイナポイントや、健康保険証利用の申し込みもできます。今後は行政のデジタル化を推進するチャネルの1つとして、セブン銀行のATMがお役に立てるのではないか。

出所:セブン銀行社長が語る「コンビニATM」の将来性 健康観察、選挙投票も(マネーポストWEB) - Yahoo!ニュース

 

筆者が、証券会社の口座を開設した時も、顔と運転免許証をスマホのカメラで撮って、スマホで本人認証は完結しました。

本人認証の際に、スマホではなくて、ATMに出向くメリットがない気がします。

ですので、本人認証サービスが新たな儲けには、繋がらないような気がします。

 

しかし、選挙投票の場合は、ATMは活用できそうです。スマホで投票の場合、脅して無理やり投票させたり不正が起こりえますので。

ATMでの本人認証の使い所は、限定的です。

 

まとめ

セブン銀行は、キャッシュレス化の波もありATM手数料で儲けることに限界を感じているようです。ATMを高機能化して、新たな価値を生み出すことを模索しているようです。

 

 

以前に、セブン銀行の株価が上がらないのは、経常収益(売上高)の成長が止まったからだという記事を書きました。

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それでは、良い投資を。